詩人は「主よ、あなたの慈しみは天に、大空に満ちている。主よ、あなたは人も獣をも救われる」と詠います。人であれ、けだものであれ、何ものも神の助けなしに生きることはできない。世界に住むすべてのものが、神の恵みを受けることによって生きている。それは「神に逆らう者」に対しても例外ではない。「天の父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである」。「神など知らない。自分は自分の思った通りに生きている。誰の助けも受けないし、必要ない」と言う者にも神の恵みは及んでいる。さらに「命の泉はあなたにある」と詩人は詠います。悪人も善人も、わたしもあなたも、すべてを生かす命の源はひとつ、神にある。その泉から命の清水を受けるのです。
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