ヨハネによる福音書 7章37〜52節

イエスは流れる水の傍らで語られた。「渇いている人は誰でも、わたしのところに来て飲みなさい」。ここで言われる「渇いている人」とは、ただ喉が渇いている人のことではない。何か心が満たされない。わたしの人生はこれで良いのか。そのような思いの故に、全身で生きている喜びが実感できないでいる人。その渇きは、この世の宝も富も賞賛も誉められることでも、完全に癒されることはない。勿論ひと時渇きがなくなり満たされたと感じることはあろう。しかしそれでもって渇きが無くなることはない。しかしここに、「わたしが与える水を飲む者は決して渇かない」と言われる主イエスの御言葉がある。心の器の中にある自分の思いや欲や空しさを捨て、器を空にすることで、永遠の命に至る水が注がれ、渇きは止まるのです。

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